ドイツ連邦統計局は12日、ロシアからの輸入高が3月は44億ユーロとなり、前年同月を77.7%上回ったことを明らかにした。主な輸入品である化石燃料など資源の価格が高騰したことで、水準が強く押し上げられた格好だ。
輸入額が最も大きかったのは原油・天然ガスで、56.5%増の24億ユーロに拡大した。同国からの調達を減らしたことから数量ベースでは27.8%も減少したが、価格高騰で金額は大きく膨らんだ。対露制裁の効果はその分、弱まったことになる。金属も数量ベースで19.2%減少したのに対し、金額ベースでは117.3%増の8億ユーロへと拡大した。コークス・石油製品は輸入量が26.0%増、輸入額が203.5%増の5億ユーロだった。
ロシアへの輸出高は10億ユーロで、58.7%減少した。対露制裁が反映されている。減少幅は特に機械(73.6%減の1億6,580万ユーロ)、化学製品(40.9%減の1億5,870万ユーロ)で大きかった。
貿易収支の赤字幅は過去最高の34億ユーロに達した。2月は14億ユーロだった。
ウクライナへの輸出高は45.7%減の2億6,580万ユーロへと落ち込んだ。同国からの輸入高は27.5%減の1億9,960万ユーロで、貿易収支は8,620万ユーロの黒字だった。