ドイツ連邦統計局が18日発表した3月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月を0.6%上回る149.1(暫定値)へと上昇した。上昇は2カ月連続。原料・部品不足に伴う生産低迷がロシアのウクライナ侵攻で一段と強まっており、多くの業界で新規受注が売上高を上回っている。受注残高は前年同月比では20.7%増加した。
国内受注の残高が前月比1.2%増、国外が同0.3%増とともに拡大した。部門別でみると、投資財は0.7%、消費財は2.3%それぞれ増加。中間財は0.2%減少した。
受注残月(受注残高が売り上げの何カ月分に相当するかに換算)は前月の7.9カ月から8.0カ月へと拡大し、統計開始(2015年)後の最高をこれまでに引き続き更新した。内訳は投資財が11.8カ月(前月11.4カ月)、中間財が4.0カ月(4.0カ月)、消費財が3.5カ月(3.5カ月)となっている。