ソフトの不具合でカード使えず、端末交換で対応の小売店も

ドイツ国内の多くの小売店でクレジットカードと銀行カードが利用できない状態が5月24日から続いている。米ベリフォン・システムズ製決済端末のソフトウエアに不具合が発生したためだ。ソフトアップデートの見通しは今なお立っていないものの、一部の小売店は新型の端末を導入してカードを再び使えるようにしている。

不具合が起きているのは「H5000」という同社製端末用のソフト。複数のバージョンで認証エラーが起きる。H5000は旧モデルで、現在は製造・販売していない。主にドイツで使用されている。

ベリフォン独法人の広報担当者は26日、ソフトのアップデートを近日中に行う意向を表明した。顧客の小売店などには準備ができ次第、連絡を入れるとしている。

大手小売店のなかでカードが使えなくなったのはアルディ・ノルト、ネット、エデカ、ロスマンなど。このうちネットはH5000を30日までに新型端末と交換した。エデカ、アルディ・ノルトも同様の措置を進めている。アルディ・ノルトの広報担当者は、H5000のサポートは2023年で終了することから、もともと年内の端末交換を予定していたとことを明らかにした。これらの企業が端末を速やかに交換できることは、すでに新型端末の調達を済ませていたことをうかがわせる。

アルディ・ジュド、リドル、REWEグループでは問題が起きていない。

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