卸売物価の上げ幅、5月も20%超に

ドイツ連邦統計局が14日発表した5月の卸売物価指数は前年同月比の上げ幅が22.9%に上った。過去最高となった前月(同23.8%)をやや下回ったものの、ロシアのウクライナ侵攻を背景に3カ月連続で20%超の高水準を記録した。戦争の影響は前月同様、原料、エネルギー、食料品で特に大きい。

卸売物価を最も強く押し上げたのは石油製品で、上昇率は63.5%に達した。このほか固形燃料(76.7%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(46.0%)、化学製品(43.1%)、鉱石・金属(41.1%)、牛乳・乳製品・たまご・食用油脂(35.5%)、古材・残材(31.9%)などで上げ幅が大きかった。

卸売物価は前月比でも1.0%上昇した。動物が23.9%、牛乳・乳製品・たまご・食用油脂が5.0%、食肉・肉製品が3.4%、石油製品が2.4%上昇。穀物・葉たばこ・種子・飼料は0.1%低下した。

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