消費者信頼感が過去最低更新、食品とエネルギー高騰で

市場調査大手GfKが28日発表したドイツ消費者信頼感指数の7月向け予測値はマイナス27.4ポイントとなり、5月に記録した過去最低(-26.6ポイント=確定値)を更新した。エネルギーと食品価格の高騰が直撃している。

景気の見通しに関する6月の指数(7月向け予測値の算出基準の1つ)はマイナス11.7ポイントとなり、前月を2.4ポイント下回った。前年同月に比べると70ポイント以上、低い。サプライチェーンのひっ迫とロシアのウクライナ侵攻が響いている。

所得の見通しに関する6月の指数(同)は前月比9.8ポイント減のマイナス33.5ポイントとなり、2002年12月以来およそ20年ぶりの低水準へと落ち込んだ。高インフレで実質の可処分所得が押し下げられている。

高額商品の購入意欲に関する6月の指数(同)も2.6ポイント減のマイナス13.7ポイントとなり、08年10月以来の低水準を記録した。消費者の多くは生活防衛を最優先するようになっており、コロナ禍で過去2年間に蓄えられた貯蓄が今年は大量に消費に回るとした期待はインフレで一気に霧散した格好だ。

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