失業者が大幅増加、ウクライナ難民の急増で

ドイツ連邦雇用庁(BA)が6月30日発表した同月の失業者数は236万3,000人となり、前月を10万3,000人上回った。ロシアの軍事侵攻を受けているウクライナからの難民の多くが求職活動を開始し失業者として登録されたことから、大幅増となった。雇用の改善自体は続いている。

6月の失業率は5.2%で、前月から0.3ポイント上昇した。前年同月に比べると0.5ポイント低い。

国際労働機関(ILO)基準の5月の失業率は2.7%となり、前月を0.5ポイント下回った。

新規に操短の届け出対象となった被用者の数は6月1~26日に計3万5,000人となり、6カ月連続で減少した。コロナ規制の緩和を受け流通とサービス業で大幅に縮小したことが大きい。操短手当の受給者も1月を直近のピークに減少が続いており、最新のデータのある4月は40万人にとどまった。

6月の求人件数は87万7,000件で、前年同月を18万4,000件上回った。季節要因を加味した前月比では1,000件減少。求人指数BA-Xは前月を2ポイント下回る137へと低下した。

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