エネルギー設備大手の独シーメンス・エナジーは21日、洋上風力発電用の変電設備を蘭送電大手アンプリオン・オフショアから受注したと発表した。受注額は1億ユーロのケタ台の後半。洋上風力発電の送電網接続分野では同社史上最大の額だとしている。
北海のドイツ海域に設置される発電パーク「DolWin4」と「BorWin4」から独北西部のリンゲンに送電するプロジェクト絡んで変圧設備4基を受注した。2基は洋上変換プラットホーム、残り2基はリンゲンに設置される変換ステーション。風力発電で作られた交流電力は洋上プラットホームで直流へと変換され、リンゲンのステーションで交流へと戻される。直流で送電することで電力ロスを減らす。シーメンス・エナジーは10年間のメンテナンスも請け負う。
DolWin4とBorWin4は2028年の発電開始を予定している。