ショット―医薬包装材事業を分離、IPO視野に―

特殊ガラス大手の独ショットは1日、医薬品包装材事業を法的に分離すると発表した。利益を伴う成長を加速させるとともに、資金調達の選択肢を増やす考え。新会社の新規株式公開(IPO)を視野に入れている。フランク・ハインリヒト最高経営責任者(CEO)は、新会社は将来もショットグループの必要不可欠な一員にとどまると述べたうえで、内部成長と買収を通した事業拡大の余地を拡大したいと狙いを語った。

医薬品包装材事業を株式会社ショット・ファーマとして企業化する。分離手続きは年末までに終了する見通し。

同事業は世界65カ国で業務を展開し、欧州、北米、南米、アジアに計17工場を持つ。雇用規模は4,800人。売上高は市場を上回るスピードで伸びており、昨年は6億5,000万ユーロに上った。外部からの市場参入が難しいことから、今後も主要プレイヤーとしての地位を維持できるとみている。

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