ドイツの医師、医療機関、公的健康保険の代表で構成される連邦共同委員会(G-BA)は4日、風邪など軽度の呼吸器系疾患の場合は医師が電話診察だけで「労働不能証明書(ゲルベシャイン)」を発行できる臨時ルールの再導入を決めた。新型コロナウイルスの感染者数が再び増加していることを踏まえた措置。期間は同日から差し当たり11月末までとなっている。
ゲルベシャインの発行を受けるためには本来、通院して医師の診察を受けなければならないが、コロナ禍の発生後は同感染者が増えるたびに臨時ルールが実施されている。病院の負担を軽減するとともに、院内感染を可能な限り減らす狙いがある。
同ルールは6月初旬に失効したものの、新型コロナの感染者数がこのところ急増していることから、G-BAは再導入を決めた。電話診断で発行されたゲルベシャインでは労働不能期間が最大7日となる。快復しない場合は新たに発行することで最大7日、延長できる。