欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は1日、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した米モデルナ製、独ビオンテック・米ファイザー連合製のワクチンの承認を勧告した。今年の秋から冬にかけての流行に備え、12歳以上への追加接種(ブースター接種)に使うことを推奨している。
これら2種のワクチンは、新型コロナの従来株とオミクロン株の派生型「BA.1」に対応した「2価ワクチン」。EMAは6月に「逐次審査」を開始していた。オミクロン株対応型ワクチンがEUで承認されるのは初めて。
ビオンテック・ファイザー連合は現在主流となっている「BA.4」「BA.5」に対応した2価ワクチンの承認をEUに申請済み。逐次審査が開始されている。モデルナも同ワクチンを近く申請の予定だ。欧州委員会のキリアキデス委員(保健担当)はBA.4、BA.5対応ワクチンについて、数週間以内に承認の可否が決まるとの見通しを示した。