高級乗用車大手の独BMWは7日、動物性製品の飲食や使用を全面的に避けるヴィーガン向けの車両を市場投入すると発表した。需要の拡大が見込まれるほか、製品ライフサイクル全体で排出される温室効果ガスの量も減らせることから、革製品などを内装から全面的に排除。車両全体でも1%未満に引き下げる。
2023年からBMWとミニブランドで当該製品の販売を開始する。これまで外観、摩耗抵抗、耐久性の面で代替が難しかったハンドル用の革も、革と同等の性質を持つ新素材に置き換える。特に米国、中国、欧州でニーズが増えると見込んでいる。
BMWによると、革を代替素材に置き換えることで、二酸化炭素(CO2)の排出量を85%削減できる。革部材の生産で発生するCO2の80%を牛の飼育が占める。残り20%は皮を革に加工する過程で発生する。