メッセンジャーRNA(mRNA)タイプの新型コロナウイルスワクチンを米ファイザーと共同開発した独ビオンテックは7日、ウール・シャヒン最高経営責任者(CEO)がイスラエルを訪問し、オルナ・バルビバイ経済産業相(国防軍元少将)などと会談したと発表した。パンデミックの予防、および画期的な医薬品の開発で同国との協業を模索。ビオンテックが研究・生産拠点を開設する可能性も話し合った。
イスラエルはビオンテック・ファイザー連合が開発したコロナワクチンの供給を他国に先駆けて受けた。両社はその見返りとして接種の医療データを取得している。シャヒンCEOは、イスラエルは新型コロナワクチンの理解に本質的な貢献を果たしたと述べ、今回の招待に謝意を示した。
ビオンテックの国外拠点は現在、米国、トルコ、英国、オーストリア、中国の5カ国にある。イスラエルに進出すれば6カ国目となる。