卸売物価の上げ幅4カ月連続で縮小、8月は18.9%に

ドイツ連邦統計局が15日発表した8月の卸売物価指数は前年同月を18.9%上回った。上げ幅は原料、中間財価格の高騰を背景にこれまでに引き続き大きかったものの、4カ月連続で縮小した。過去最高となった4月は23.8%に達していた。

8月の卸売物価を最も強く押し上げたのはこれまで同様、石油製品で、上昇率は54.3%に達した。このほか固形燃料(99.2%)、牛乳・乳製品・たまご・食用油脂(41.8%)、化学製品(40.6%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(38.0%)などで上げ幅が大きかった。鉱石・金属は5.9%で、前月の14.9%から大幅に縮小した。

卸売物価指数は前月比では0.1%の上昇だった。牛乳・乳製品・たまご・食用油脂が2.4%上昇。古材・残材(-5.1%)、鉱石・金属(-4.7%)は低下した。鉄鋼くずは8.5%減となり、4カ月連続で下がった。

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