シーメンス・エナジーがDAX昇格

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は5日、主要株式指標の入れ替えを発表した。電機大手シーメンスから分離・独立した発電設備製造のシーメンス・エナジー(SE)が最上位40銘柄からなるDAXにワンランク下のMDAXから昇格。食品配達のハロー・フレッシュはMDAXに降格となる。入れ替えは19日付で行われる。

SEは時価総額で同じMDAXに属するオンラインフードデリバリーサービスのデリバリー・ヒーローをやや下回っている。それにも関わらずSEがDAXに昇格したのは、直近の2年間、連続して利益(EBITDA=利払い・税金・償却前利益)を計上していない企業はDAXに新規採用しないという新ルールが適用されたためとみられる。デリバリー・ヒーローはこの基準を満たしていない。

DAXは昨年、採用基準が変更された。他の先進国の主要株式指数に比べ採用銘柄数が少なく、ドイツ経済の実態を正確に反映していないとの批判を踏まえ、30銘柄から40銘柄に拡大。また、粉飾決算で経営破たんした金融サービス大手ワイヤーカードがDAXに採用されていたことや、一度も利益を計上したことのないスタートアップ企業(デリバリー・ヒーロー)がDAXに昇格したことなどを反省し、利益やガバナンスのルールが導入された。

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