ドイツ連邦統計局が19日発表した7月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節調整後の実質で前月を0.7%上回る153.6(暫定値)となり、統計開始(15年)後の最高を6カ月連続で更新した。原料・部品不足とエネルギー価格の高騰を背景に生産が低迷。売上高の減少幅が1.8%となり、新規受注高の同1.1%を上回ったことから、受注残高が膨らんだ。前年同月比(物価・営業日数調整値)では12.6%増加している。
国内受注の残高が前月比0.3%増、国外が同0.8%増とともに拡大した。部門別でみると、中間財が0.6%、投資財が0.7%増加。消費財は0.8%減となり、2カ月連続で縮小した。
受注残月(受注残高が売り上げの何カ月分に相当するかに換算)は前月と同じ8.0カ月だった。部門別の内訳は投資財が11.9カ月(前月11.8カ月)、中間財が4.0カ月(4.1カ月)、消費財が3.5カ月(3.5カ月)となっている。