ヘンケル―米社の熱伝導性材料事業を買収―

化学大手の独ヘンケルは15日、米国の研究開発企業ナノラミック・ラボラトリーズから熱伝導性材料(TIM)事業を取得したと発表した。市場が急成長するTIM分野で自社のポートフォリオを拡充する狙い。買収金額は明らかにしていない。

TIMは電子機器の内部で発生した熱を効率的に放熱するための材料。電子機器の高性能・高機能化や小型化を背景に需要が拡大している。

ナノラミックはマサチューセッツ工科大学(MIT)からのスピンオフとして2009年に設立された。炭素複合材料ベースのエネルギー貯蔵、熱管理技術を開発している。2018年に社名をファストCAPシステムズから現在のものに改めた。

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