高所得層も光熱費急増を心配

ドイツの借家人の80%が光熱費の大幅上昇を心配していることが、エネルギーサービス事業者イスタ(Ista)の9月のアンケート調査で分かった。5月の68%から12ポイント増加した。同回答は手取り収入が月1,500ユーロ未満の低所得層で86%と特に高かったものの、同1万ユーロ以上の高所得層でも76%に上っており、すべての社会層で懸念が共有されている。ハーゲン・レッシング社長は「我々は巨大な試練の前に立っている」と述べた。

来年に大幅に増える見通しの家賃の付帯経費の清算を一度に行うのではなく、来年の月々の支払額に上乗せすることを希望する人は56%に上った。すでに30%以上の人はそうした契約を大家と結んでいる。

付帯経費は管理費・共益費・光熱費など賃貸住宅で発生する家賃以外の費用で、「ネーベンコステン」と呼ばれる。家賃とともに毎月、一定額を大家に支払い、年に一度清算。すでに支払った額が同経費を下回っていれば差額が返金され、上回っていれば差額を支払うことになる。

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