製造業サプライチェーンのひっ迫が緩和してきたもようだ。Ifo経済研究所が11月の独企業アンケート調査をもとに30日に発表したところによると、原材料・部品が不足しているとの回答は前月の63.8%から59.3%へと低下し、2021年4月以来の低水準となった。調査担当者は「この数値は希望をもたらす」と述べた。ただその一方で、「状況が根本的に緩和したとは言えない」とも指摘しており、供給難は今後も続く見通しだ。
状況が特に改善した業界は金属製造・加工で、不足回答は16.1%にとどまった。製紙(31.6%)、ゴム・樹脂製品(37.5%)、化学(39.6%)、金属製品(41.4%)、食品・飼料(43.9%)も平均を大きく下回っている。
一方、自動車は前月の74.9%から83.2%へと増加。データ処理装置(78.8%)、機械(78.7%)、飲料(73.5%)、電気設備(70.8%)も70%を超えた。