フォルクスワーゲン―伊充電網構築に向けエネルと合弁開始―

自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は13日、イタリアのエネルギー大手エネルと立ち上げた合弁会社Ewivaが電動車向けの給電サービスを開始したと発表した。VWは同合弁を通してイタリア全土に急速充電網を構築。電動車の普及を促進する考えだ。

Ewiva初の充電ステーションをローマのフラミニア街道沿いに開設した。最大出力300キロワット(kW)の急速充電ケーブル(チャージングポイント)14本を備える。

VWとエネルは同合弁にそれぞれ1億ユーロを投資。2025年までにステーションを800カ所強、急速充電ケーブルを3,000本へと拡大し、イタリア最大の急速充電網を構築する計画だ。電力はすべて再生可能エネルギー由来のものを提供する。ステーションは都市中心部、郊外、幹線道路沿いに設置し、通勤者や旅行者が電動車を安心して利用できるようにする。

VWはコスト負担を引き下げるため、合弁を活用して充電網を構築中。欧州ではすでに英bp、西イベルドローラと手を組んだ。欧州で合弁展開する急速充電ケーブル数は計1万6,000本で、競合テスラ(同1万本)を上回る最大手となっている。

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