ボディケア・洗剤製造連盟(IKW)は8日、独ビューティケア・家庭用ケア用品業界の売上高(国内売上高と輸出高の合計)が今年は前年比7.9%増の301億ユーロとなり、過去最高を更新するとの見通しを明らかにした。輸出高が15.6%増の106億ユーロと特に大きく伸びる見通し。ただ、エネルギー・原料コスト高騰分を部分的にしか川下転嫁できない企業が多く、状況は厳しい。
国内売上高は194億7,300万ユーロとなり、4.2%増加する。内訳はビューティケア用品が5.4%増の143億3,300ユーロ、家庭用ケア用品が0.9%増の51億4,000ユーロ。
ビューティケア用品のなかで増加幅が最も大きいのは香水で、33.8%増の17億2,600万ユーロに拡大する。コロナ規制が大幅に緩和され、社会的な接触が復活したことが大きい。メーキャップ化粧品(16.0%増の17億200万ユーロ)とデオドラント(8.2%増の7億9,100万ユーロ)も大幅に改善する。石鹸・シンデットは世帯や企業のコロナ対策が弱まったことから、8.0%減の4億6,200万ユーロとなり、2年連続で大きく落ち込む。
家庭用ケア用品では特殊洗剤(8.8%増の2億1,000万ユーロ)の伸び率が最も大きい。社交の復活を受け、手入れの行き届いた服を着用する意識が高まったことが背景にある。一般洗剤・カラー洗剤(6.7%増の13億1,400万ユーロ)と洗濯補助剤(5.0%増の3億1,400万ユーロ)も好調だ。自宅で過ごす時間が減ったことから、芳香剤は6.1%減の4億5,000万ユーロと振るわない。