独小売業中央連盟(HDE)は11日、クリスマス商戦期(11~12月)の業界売上高が今年は1,200億ユーロ強となり、物価調整後の実質で前年を4%下回る見通しを明らかにした。高インフレと消費者の支出抑制が響くためだ。インターネット通販も4.5%減となり、初めてマイナス成長へと落ち込む。
降臨祭(クリスマス前の約1カ月)第3週目の土曜日となった10日の商い終了後にHDEが全国の会員企業およそ400社を対象に実施したアンケート調査では、「ここ数日間の業績に満足している」との回答が33%にとどまった。前週末までに比べると改善しているものの、状況は例年よりも厳しいもようだ。
満足回答が最も多かったのは食品販売店で59%に上った。衣料品店も寒波到来で需要が増えたことから40%と全体の平均を上回っている。