BMWが2年連続で高級車世界1位に、販売減少も電気自動車は3ケタ増

高級乗用車大手の独BMWとメルセデスベンツは10日、2022年の世界販売台数をそれぞれ発表した。半導体不足の影響などでともに前年実績を下回ったものの、BMWはメルセデスを上回り、2年連続で高級車世界1位の座を獲得した。競合アウディの販売台数はまだ公表されていないものの、1~11月の実績(145万9,400台)から判断して、通年でBMWとメルセデスを下回ったのはほぼ確実だ。

「BMW」ブランドの販売台数は210万692台となり、過去最高となった前年を5.1%下回った。同ブランドに小型車「ミニ」、超高級車「ロールスロイス」を加えたBMWグループ全体の販売台数は4.8%減の239万9,636台。ミニは3.0%減の29万2,923台、ロールスロイスは7.8%増の6,021台だった。

BMWとミニの電気自動車(BEV)販売台数は計21万5,755台で、前年を107.7%上回った。

両ブランドの販売台数を地域別でみると、足元の欧州は7.5%減の87万7,369台と大きく落ち込んだ。アジアは3.5%減の102万8,105台。最大市場の中国は6.4%減の79万1,985台で、世界販売に占める同国の割合は前年の33.5%から33.1%へとやや低下した。北米は2.3%減の43万9,585台で、同地最大の米国は1.3%減の36万1,892台だった。

メルセデスの22年販売台数は204万3,900台で、前年を1%割り込んだ。BEVに限ると124%増の11万7,800台と3ケタ台の伸びを記録している。

地域別では欧州が1%増の63万5,100台、アジアが1%増の98万7,800台に拡大。中国は1%減の75万1,700台となり、世界販売に占める割合は前年(36.9%)とほぼ同じ36.8%に上った。北米は3%増の32万7,000台、米国は4%増の28万6,800台だった。

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