独複合企業ティッセンクルップは17日、エンジニアリング子会社ティッセンクルップ・ウーデがアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油(ADNOC)と、アンモニアから水素を分離する大規模なクラッキング設備を共同開発することで基本合意したと発表した。水素市場の創設に向けバリューチェーンを構築。水素に窒素を加えてUAEで合成したアンモニアから輸出先国で再び水素を取り出し、鉄鋼や化学などの需要家に供給できる体制を整える。
ウーデが持つアンモニアプラント分野の技術をベースに開発を行う。同社のコルト・ランツマン最高経営責任者(CEO)は「グローバルでグリーンな水素の大規模取引を実現するために必要なパズルの最後のピースを提供する」と意義を強調した。