企業が銀行融資を受けることが難しくなっている。Ifo経済研究所が12月のアンケート調査をもとに12日発表したところによると、融資交渉を現在、行っているドイツ企業の29.9%が「銀行が融資に消極的だ」と回答。前回の9月(24.3%)に比べ5ポイント以上、増えた。調査担当者は「銀行は融資金利を徐々に引き上げている」として、低金利の時代は終わったとの見方を示した。
同回答の割合が最も高い部門はサービスで、34.6%に達した。飲食が67.7%とダントツで高い。これに建築・技術事務所(43.2%)、経済サービス(42.2%)が続いた。
製造業は27.7%だった。最も高かったのは金属製造・加工で49.0%を記録。2位は家具(43.0%)、3位は自動車(40.4%)だった。機械は23.0%、化学は14.7%となっている。
小売は21%弱だった。
小規模企業・個人事業者では前回に引き続き約半数が融資の確保が難しいと答えた。こられの事業者は銀行融資以外の資金調達手段をほとんど持たないことから、状況は特に厳しい。