独鉄鋼業界団体シュタールが23日発表した2022年の国内粗鋼生産高は前年比8.4%減の3,684万9,000トンとなり、コロナ禍初年度の20年を除くと09年以来の低水準へと落ち込んだ。下半期に限ると東西ドイツ統一(1990年)後の最低(前年同期比11%減の1,730万トン)を記録した。
高炉鋼は8.2%減の2,585万2,000トン、電炉鋼は9.0%減の1,099万7,000トンへと落ち込んだ。銑鉄は7.6%減の2,372万9,000トン、熱間圧延鋼材は7.8%減の3,205万7,000トンだった。
12月の粗鋼生産高は前年同月比14.6%減の269万3,000トンと2ケタ台の落ち込みとなった。高炉鋼が15.2%減の216万2,000トン、電炉鋼が12.1%減の53万1,000トンとともに大きく後退。銑鉄は12.6%減の199万7,000トン、熱間圧延鋼材は15.7%減の202万4,000トンだった。