中国の電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)は1月26日、ドイツ中部のアルンシュタット市で車載電池セル工場の開所式を行った。同社初の欧州生産拠点で、同地の自動車メーカーに供給する。現地需要は今後、大幅な拡大が見込まれることから、CATLはアルンシュタット工場の生産能力を拡大するほか、ハンガリーに新工場を設置する計画だ。
同社は2018年、リチウムイオン電池セル工場をアルンシュタットに建設することで地元テューリンゲン州政府と合意した。年産能力は14ギガワット時(GWh)で、電動車18万5,000~35万台分に相当する。差し当たり生産ライン1本が稼働。今後数カ月で6本に拡大する。従業員数は年末までに1,800~2,000人に達する。同工場の生産能力は今後、当局の承認を得て最大24GWhに引き上げる計画だ。
CATLは昨年8月、ハンガリー東部のデブレツェンにギガファクトリー(大規模工場)を設置すると発表した。電池セルの生産能力は100GWh。投資額は73億4,000万ユーロに上る。