メルセデス―大幅増益、半導体不足がプラス要因に―

高級乗用車・バン大手の独メルセデスベンツが16日発表した2022年12月期決算の営業利益(EBIT)は204億5,800万ユーロとなり、前期を28%上回った。半導体不足で車両が供給不足となったことから値上げを実施したほか、利幅の大きい車両を優先的に生産したことが奏功。純利益も34%増の148億900万ユーロへと拡大した。売上高は12%増の1,500億1,700万ユーロだった。

主力の乗用車部門は営業利益(調整済みのEBIT)が28%増えて162万4,500万ユーロとなった。売上高は15%増の1,116億100万ユーロで、売上高営業利益率は前期の12.9%から14.6%へと上昇した。

23年12月期はEBITがやや減少すると予想している。ウクライナ戦争や高インフレ、景気低迷を踏まえたもので、売上高も横ばいにとどまる見通し。乗用車部門の売上高営業利益率については12~14%を見込んでいる。

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