自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は14日、2023~27年の5年間に総額1,800億ユーロを投資すると発表した。車両の電動化とデジタル化への投資を一段と強化する意向で、22~26年を対象とする前回計画(1,590億ユーロ)から13%拡大する。
22~26年計画では総投資額に占める電動・デジタル化投資の割合が56%となり、21~25年計画を6ポイント上回った。23~27年計画ではこれをさらに68%へと引き上げた。車載電池セル工場の建設と電池材料の確保に最大150億ユーロを投じることから、同比率が大幅に上昇する。
中国投資に関しては、昨年打ち出した同国事業の自立性強化に向けた「中国で中国のために(in China, for China)」戦略に基づく取り組みを強化する。 人工知能(AI)スタートアップ企業、地平線機器人技術研発(ホライゾン・ロボティクス)との合弁会社で先進運転支援システムと自動運転技術を同国市場向けに開発。新設した中国ソフト開発子会社カリアド・チャイナも現地独自の技術開発を行う。