電機業界の新規受注、1月は2ケタ増に

独電気電子工業会(ZVEI)が9日発表した同国電機業界の1月の新規受注高は前年同月を10.3%上回った。国内が18.3%増えて全体をけん引。ユーロ圏(ドイツを除く)は5.8%増、ユーロ圏外は3.5%増だった。ZVEIのチーフエコノミストは、物価を加味した実質ベースでは増加幅が縮小すると指摘した。

同月の生産高は前年同月比で実質10.5%増と大幅に伸びた。受注残の処理が進んだほか、営業日数が前年同月に比べ1日多かったことが背景にある。

2月の生産計画(先行き3カ月)で「拡大」を予定する企業の割合から「縮小」の割合を引いた数(ディフュージョン・インデックス=DI)は前月の22.9ポイントから16.7ポイントへと低下した。減少は3カ月ぶり。

1月の業界売上高は前年同月比16.1%増の187億ユーロに拡大した。国内が18.8%、ユーロ圏が9.2%、ユーロ圏外が16.4%の幅で伸びた。

2月の業界景況感指数(DI)は19.2ポイントで、前月(19.9ポイント)をやや下回った。減少は4カ月ぶり。現状判断を示す指数が43.4ポイントから40.9%へと低下したためで、今後6カ月の見通しを示す期待指数はマイナス1.4ポイントからマイナス0.5ポイントへと上昇した。

2月の輸出期待指数(DI、先行き3カ月)は10.4ポイントとなり、前月(14.1ポイント)を3.7ポイント下回った。

上部へスクロール