小売店のなかで商品の入荷状況が現在、最も悪いのは食料品店であることが、Ifo経済研究所の発表で分かった。Ifoが2月のアンケート調査をもとに14日明らかにしたところによると、入荷に問題があるとの回答は食料品店で85.7%に達し、小売店平均(53.5%)を大幅に上回った。調達・製造コストの上昇分を販売価格に転嫁したいメーカーと、高インフレで価格に敏感になった消費者の圧力を受ける小売店との価格交渉がシビアになっていることが背景にある。メーカーは値上げを受け入れない小売店への出荷を停止。小売店も値上げを強く求めるメーカーの商品の取り扱いを停止し、相互に圧力をかけあっている。
入荷状況が悪いとの回答が食料品店に次いで高かったのは白物家電販売店で、72.4%に上った。これに自動車販売店が69.9%、娯楽家電販売店が62.4%で続いた。
一方、昨年6月時点で100%に達していた自転車販売店は27.3%と大幅に低下した。コロナ禍に伴う特需が一服したことが大きい。