卸売物価の上げ幅が2%に縮小、21年1月以来の低水準

ドイツ連邦統計局が14日発表した3月の卸売物価指数は前年同月比2.0%増となり、上昇率は2021年1月以来2年2カ月ぶりの低水準に縮小した。上げ幅の縮小は6カ月連続。統計開始後の最高となった昨年4月(23.8%)に比べると約12分の1にとどまる。前月は8.9%に上っていた。

全体を最も強く押し上げたのは前月に引き続き食品・嗜好品・飲料・たばこで、上昇率は16.4%(前月16.8%)に上った。食肉・肉製品と果物・野菜・じゃがいもでともに20.0%、牛乳・乳製品・たまご・食用油脂で19.6%を記録している。

食品以外では動物(37.6%)、鉱物製の建材・建具(19.8%)で上昇率が大きかった。古材・残材(-29.0%)、石油製品(-17.9%)、鉱石・金属(-14.1%)は前年同月を大幅に下回った。

卸売物価は前月比では0.1%上昇した。上昇は3カ月連続。

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