MANエナジー―CCUSでCO2圧縮機に商機、年商10億ユーロへ―

大型エンジン大手の独MANエナジー・ソリューションズが二酸化炭素(CO2)圧縮機事業に大きな期待をかけている。脱炭素の流れを背景にCCUS(CO2回収・有効利用・貯留)市場が今後、大幅に拡大し、CO2の有効利用と貯留に必要な圧縮機の需要も拡大が予想されるためだ。グンナール・シュティーシュ最高技術責任者(CTO)は日刊紙『ヴェルト』に、2032年頃には売上高が10億ユーロに達する可能性があると述べた。

CCUSは工場や発電所の排ガスからCO2を回収したうえで圧縮。合成燃料として使用したり、枯渇した油田・ガス田に貯留する。MANエナジーは独ベルリンとオーバーハウゼンでエネルギー業界向けに圧縮機を設置する。シュティーシュ氏は、約10年後は同社の機械で全世界のCO2排出量のおよそ5%を処理できるようなるとの見方を示した。

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