栗田工業は3日、フランス企業アルカーデ・ホールディングから水処理装置の製造・販売を手がける独仏など4カ国の子会社を完全買収することで合意したと発表した。電子産業向け水処理装置事業の現地製造拠点とサプライチェーンを獲得。欧州連合(EU)の欧州半導体法などを背景とする需要増に迅速に対応できる態勢を整える。
独法人クリタ・ヨーロッパを通して、アルカーデの独子会社、仏子会社、スイス子会社の発行済み株式をすべて取得する。これに伴いシンガポールに拠点を置くアルカーデ・エンジニアリング(アジア)も取得する。買収金額は明らかにしていない。
取引完了後は、買収する4社の課題解決力と栗田工業の製品・技術・ビジネスモデルをかけ合わせ、節水、および二酸化炭素(CO2)排出量と廃棄物の削減に貢献するソリューションを拡充していく。