市場調査大手GfKが25日発表したドイツ消費者信頼感指数の12月向け予測値は前月の確定値(1.0ポイント)を2.6ポイント下回るマイナス1.6ポイントとなり、6月(-6.9ポイント)以来の低水準を記録した。同指数の悪化は2カ月連続。物価高騰のほか、新型コロナウイルスの新規感染者が急増し、感染防止策が強化されていることが響いた。調査担当者は「目前に迫ったクリスマス商戦の見通しはやや悪化した」と述べた。
景気の見通しに関する11月の指数(12月向け予測値の算出基準の1つ)は31.0ポイントとなり、前月を15.6ポイント割り込んだ。原材料不足と物流ひっ迫を背景とする生産調整で経済成長が押し下げられていることが反映された格好。水準自体は依然として高い。
所得の見通しに関する11月の指数(同)も10.4ポイント減の12.9ポイントへと低下した。高インフレで購買力が低下していることが大きい。メーカーの生産調整に伴う操短懸念が強まっていることも響いた。
こうした状況を受け、高額商品の購入意欲に関する11月の指数(同)は前月の19.4ポイントから9.7ポイントへと半減した。