BMWが好調、4-6月期は27%の営業増益に

高級車大手の独BMWが3日発表した2023年4-6月期(第2四半期)決算の営業利益(EBIT)は43億4,300万ユーロとなり、前年同期を26.8%上回った。販売増や高価格帯の車両販売が多かったことが大きい。売上高は7.0%増の372億1,900万ユーロに拡大した。

純利益は2.9%減の29億5,800万ユーロとやや落ち込んだ。比較対象の22年同期は中国合弁BBWの連結子会社化に伴う評価益で利益が押し上げられており、その反動が出た格好だ。この影響を除いたベースでは増益を確保した。

主力の乗用車部門はEBITが17.7%増の28億9,800万ユーロに拡大した。売上高は5.4%増の316億3,000万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の8.2%から9.2%に上昇した。

同社は上半期の好業績を受け、23年12月期の業績見通しを上方修正した。乗用車部門の売上高営業利益率を従来予測の「8~10%」から「9~10.5%」へと引き上げている。

オリファー・チプセ社長は決算記者会見で、中国に今後も巨額投資を行う方針を表明した。「中国抜きの事業モデルを展開することは不可能なことだ」と明言した。

上部へスクロール