日立製作所は20日、英国の再生可能エネルギー事業者であるグリッドサーブが主導する「エレクトリック・フレイトウェイ」プロジェクトの主要パートナーに選ばれたと発表した。
同プロジェクトは大型電気自動車(EV)トラック140台向けに、高速道路充電サイト15カ所と 商業用充電ステーション10カ所以上を統合した充電ネットワークを構築するというもので、2023年7月から25年まで実施される。ディーゼルエンジン駆動の大型トラックから大型EVトラックへの移行準備ができており、適切なインフラ、システム、プロセス、ビジネスモデルが導入されれば、同じサービスを継続して提供できるということの実証を目指している。また、政府の政策や補助金がない場合の大型EVトラックの総所有コストを、ディーゼル車と比較して定量化する。英運輸省から資金提供を受けながら、公的助成機関イノベートUKと共同で実施している。
日立は大型EVトラックの運用データに基づき、運行経路や車両、充電履歴などの分析を実施。電池や運航距離、充電インフラのモニタリングの最適化に加え、総所有コストのモデリングを目指し、企業の将来的な大型 EV トラック導入に貢献していく。また、日立の IoTプラットフォーム「ルマーダ」を活用してデータの収集・蓄積や分析を行い、将来の英国での大型EVトラック活用に役立つ知見、洞察、データセットを提供していく。