ドイツ機械工業連盟(VDMA)が1日に発表した独業界の10月の新規受注高は物価調整後の実質で前年同月比5%減となり、減少幅はこれまでの2ケタ台から7カ月ぶりに1ケタ台に縮小した。国外で大型受注が多かったことが反映されている。ただ、業界を取り巻く環境は依然として厳しく、VDMAのエコノミストは、状況改善の兆しはないと明言した。
ユーロ圏(ドイツを除く)の新規受注が17%増え全体が強く押し上げられた。ユーロ圏外が8%減少したことから、国外全体では1%落ち込んだ。国内は15%減だった。
新規受注を特殊要因による統計のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、8〜10月は前年同期を実質13%下回った。国内が15%、国外が12%減少。国外はユーロ圏が16%減、ユーロ圏外が11%減だった。
1〜10月の新規受注は前年同期比で実質13%落ち込んだ。国内が12%、国外が14%の幅で縮小。国外はユーロ圏が15%、ユーロ圏外が14%後退した。