ミュンヘンが2年連続スマートシティ1位に

情報通信業界連盟(Bitkom)が16日に発表したドイツの大都市のスマートシティ度
(デジタル化の進展度)ランキングで、同国南部のミュンヘンが前年に引き続き1位
となった。トップ3に変動はなく、2位はハンブルク、3位はケルンだった。
スマートシティ度ランキングは「行政」「ITと通信」「エネルギーと環境」「モビリ
ティ」「社会と教育」の5分野で計37項目を評価。満点は総合も各分野も100ポイント
となっている。人口10万人以上の大都市を対象としており、今年は新たにハーナウが
加わり計82都市となった。
ミュンヘンは総合評価で88.3ポイントを獲得した。前年を3.8ポイント上回ってい
る。ハンブルクは2.3ポイント増の86.2ポイントに上昇したものの、ミュンヘンとの
差は広がった。ケルンは横ばいの83.2ポイントだった。
4位はボーフム、5位はドレスデン、6位はフライブルク、7位はシュツットガルト、8
位はリューベク、9位はニュルンベルク、10位はウルムとなっている。10位の得点は
79.8ポイントで、前年の76.6ポイントから大きく上昇。4位と10位の得点差は3.5ポイ
ントから2.5ポイントに狭まった。ラルフ・ヴィンターゲルスト会長は得点の全般的
な上昇を踏まえ、「ドイツの都市はスマート度が高まっている」と明言した。
トップ10のなかでランクアップ幅が特に大きかったのはボーフム(11位から4位)、
フライブルク(14位から6位)、リューベク(19位から8位)の3都市。アーヘン(5位
から11位)、オスナブリュック(7位から12位)、カールスルーエ(10位から13位)
はトップ10から脱落した。
各分野の1位は「行政」がケルン、「ITと通信」がミュンヘン、「エネルギーと環
境」がインゴルシュタット(総合23位)、「モビリティ」が首都ベルリン(同28
位)、「社会と教育」がデュッセルドルフ(17位)となっている。ベルリンはモビリ
ティ分野で100点を獲得した。項目別で満点が出たのは調査が始まった19年以降で初
めて。同市は総合順位が高くないものの、モビリティのデジタル化には目を見張るも
のがあるもようだ。

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