Ifo経済研究所が8日に発表した独化学業界の12月の受注残高指数(DI)は季節調整
ベースで前月を5.6ポイント下回るマイナス53.0ポイントとなり、2009年以来の低水
準を記録した。受注残高の状況を「悪い」とする企業の割合が「良い」とする企業を
53ポイントも上回っている。独業界は重い税・ビューロクラシー・エネルギーコスト
負担の影響で国際競争力が低下しており、これが受注不足に拍車をかけている。人員
削減の動きが止まらない。
同業界の景況感指数は前月のマイナス12.9ポイントからマイナス11.4ポイントに上昇
した。現状判断指数はマイナス8.8ポイントからマイナス14.2ポイントに落ち込んだ
ものの、今後6カ月の見通しを示す期待指数がマイナス17.0ポイントからマイナス8.6
ポイントへと改善し、全体が押し上げられた。ただ、景況感指数の水準は依然として
低く、Ifoのエコノミストは「状況は緊迫したままだ」と述べた。
生産計画指数は前月の4.4ポイントからマイナス3.0ポイントへと7.4ポイント悪化し
た。
生産の縮小を計画する企業の割合が拡大計画の企業を上回っている。