ドイツ化学・薬品業界の動き

BASF―石油・天然ガス部門の合弁化交渉―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)とロシア系投資会社レターワンがそれぞれの石油・天然ガス事業を合弁化する方向で交渉している。ブルームバーグ通信が報じ、BASFが24日に追認したもので、成約した場合はBASF […]

ドイツの樹脂包装材ゴミ、10年で30%増加

財界系シンクタンクIWドイツ経済研究所は22日、ドイツで発生する樹脂包装材ゴミの量が2005年から15年の10年間で29%増加したことを明らかにした。欧州連合(EU)平均の同12%を大幅に上回っており、15年の住民1人当

独樹脂部品シーファー、ルーマニアに新工場を計画

ドイツの樹脂加工大手シーファーがルーマニア西部のフネドアラに新工場を建設する。現地英字紙『ルーマニア・インサイダー』などが先ごろ報じたもので、同市が保有する8万平方メートルの製鉄所跡地の購入準備を進めている。新工場では当

ベラルーシのベルジー、独BASFの塗料製品を採用

ベラルーシのトラック大手ベルアズと中国の自動車大手、吉利汽車の合弁会社であるベルジー(BelGee)が先ごろミンスク近郊に新工場を開設した。ドイツの化学大手BASFによると、同工場ではBASFの塗料が幅広く採用され、子会

エーザイ―抗てんかん剤の独販売を再開―

エーザイは17日、抗てんかん剤「フィコンパ」のドイツ販売を再開すると発表した。公的健康保険組合の中央団体との薬価交渉で合意が成立したためで、12月1日から再上市する。 ドイツでは医療費抑制を目的とする新規特許薬の価格取り

ランクセス―北米添加剤事業強化、ソルベイからの買収で―

化学大手の独ランクセス(ケルン)は15日、ベルギー同業のソルベイから米国のリン添加剤事業を買収することで合意したと発表した。成長市場の北米で添加剤事業を強化する狙い。買収金額は明らかにしていない。独禁審査を経て買収手続き

3人に1人が睡眠に問題

ドイツの成人の睡眠の質が悪いことが、技術者健康保険組合(TK)が15日発表したアンケート調査レポートで分かった。勤務時間が不規則な職業グループでは同割合が40%と高く、TKのイエンス・バース会長はデジタル化、国際化を背景

バイエル―がん治療薬の開発・販売で米社と協業―

製薬大手の独バイエル(レバークーゼン)は14日、がん治療薬の開発・販売で米バイオ企業ロクソ・オンコロジーと協業合意したと発表した。特定部位のがんではなく、特定の遺伝子異常を対象とした新しいタイプのがん治療薬の上市を目指す

BASFが不可抗力条項の対象拡大、ビタミンA・Eも

化学大手の独BASFは10日、ルートヴィヒスハーフェン本社工場のシトラール生産施設火災事故に伴い発動している不可抗力条項の対象を拡大すると発表した。復旧に時間がかかるためで、新たにビタミンA、ビタミンE、一部のカロチノイ

エボニック―コスト10%削減へ―

特殊化学大手のエボニック(エッセン)は3日の決算発表で、コスト削減方針を打ち出した。販売・管理部門でコストの10%に当たる2億ユーロを圧縮。売上高営業利益率(EBITDA、調整済み)を2021年以降、従来の平均である16

メルク―サムスンバイオロジクスとの戦略提携拡大―

ライフサイエンス大手の独メルク(ダルムシュタット)は1日、韓サムスンバイオロジクスとの戦略提携を拡大することで基本合意したと発表した。バイオ医薬品製造原材料の長期供給などを取り決めた2014年の基本合意を拡大するもので、

化学業界が生産見通し引き上げ

独化学工業会(VCI)は2日、需要堅調を受けて同国化学・製薬業界の今年の生産成長率を従来予測の1.5%から2.0%へと引き上げた。クルト・ボック会長(BASF社長)は「2017年はドイツの化学業界にとって良い年となる」と

表面加工の新興企業に独2社が出資

独化学大手のBASFとヘンケルは7日、機能性化学品の新興企業、米NBDナノテクノロジーズが実施する総額800万ドルの資金調達(シリーズB)に応じ資本参加すると発表した。NBDナノが持つ表面加工分野の技術にアクセスすること

BASFがまたも不可抗力条項、香料原料工場の火災で

化学大手の独BASFが同社製の香料で不可抗力条項を1日に発動した。ルートヴィヒスハーフェン本社工場で火災が発生し、原料となるシトラールの生産施設が利用できなくなったため。BASFは10月中旬にも生分解樹脂で不可抗力条項を

コベストロ―家電大手ハイアールとの協業拡大―

化学大手の独コベストロ(レバークーゼン)は10月30日、中国家電大手ハイアールと戦略パートナーシップ契約を締結したと発表した。これまで中国市場に限られていた家電用新素材開発の協力関係をグローバルレベルへと拡大する。断熱材

バイエル―純利益3.3倍に、コベストロ株売却で―

ライフサイエンス大手の独バイエル(レバークーゼン)が10月26日発表した7-9月期(第3四半期)決算の純利益は38億8,100万ユーロとなり、前年同期(11億8,700万ユーロ)の約3.3倍に拡大した。9月末付で連結対象

モルフォシス

独バイオ医薬品開発モルフォシスは10月23日、開発中の悪性リンパ腫治療薬「MOR208」に米食品医薬品局(FDA)の迅速承認手続きが適用されたと発表した。MOR208は従来の標準的な治療法が効かない約40%の悪性リンパ腫

青果用樹脂袋廃止へ、小売大手レーベが包装材削減を加速

独食品スーパー2位のレーベ(REWE)は10月24日、野菜・果物用樹脂袋の廃止に向けた試験プロジェクトを実施すると発表した。同社はすでに、樹脂製レジ袋の販売を停止しており、樹脂製包装材の削減に向けた取り組みを今後さらに拡

キュアヴァク―がん免疫治療薬でイーライリリーと協業―

バイオ医薬品開発の独キュアヴァク(テュービンゲン)は18日、がん免疫治療薬の分野で米製薬大手イーライリリーとグローバル協業すると発表した。キュアヴァクの技術をもとにがんワクチンを最大5種類、開発し、市場投入を目指す。 キ

BASFが不可抗力条項を発動、生分解樹脂で

化学大手の独BASFは18日、同社が製造する生分解樹脂で不可抗力条項を発動すると発表した。本社所在地ルートヴィヒスハーフェンの生産設備に不具合が生じたため。修理には最低3週間を要することから、契約通りに供給できなくなる。

信越化学―独セルロース拠点に投資―

信越化学工業は19日、セルロース誘導体事業の強化のために200億円の設備投資を行なうと発表した。直江津工場と独ヴィースバーデンにある子会社SEタイローズ(SE Tylose GmbH & Co. KG)で実施。

BASF―7-9月期2ケタ増益に、基礎化学品がけん引―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が24日発表した7-9月期(第3四半期)決算の営業利益(EBIT、特別項目を除く)は前年同期比16%増の17億6,000万ユーロと大幅に拡大した。基礎化学品部門が好調で全体

リンデ―プラクスエアとの合併成立条件引き下げ―

工業ガス大手の独リンデ(ミュンヘン)は23日、米同業プラクスエアとの合併の成立条件を引き下げると発表した。合併で成立する新会社の株式に自社株を交換することに同意する株主が少ないためで、同意期限も2週間延長して11月7日2

東レ―欧州R&D拠点を独に開設、環境車向け新素材提供へ―

東レは17日、ドイツ南部のミュンヘン近郊に「オートモーティブセンター欧州(AMCEU)」を来年8月に開設すると発表した。欧州の中核的な技術開発拠点という位置づけで、世界の自動車市場で躍進が目覚ましい欧州の自動車メーカー向

BASF製品に有害物質混入、回収のメドが立ったのは3分の2

化学大手の独BASFは11日、同社が製造したトルエンジイソシアネート(TDI)に有害物質ジクロロベンゼン(DCB)が高濃度で混入していたことが分かったと発表した。すでに出荷した製品と同製品を原料に製造された製品の回収に乗

旭化成―欧州R&Dセンターを独に開設―

旭化成は5日、欧州R&Dセンターをドイツ西部のドルマーゲンに1日付けで開設したと発表した。欧州市場における技術的プレゼンスの向上、新事業開発の加速および事業の拡大を図る。 同社は昨年4月、旭化成ヨーロッパの営業

ランクセス―ケムチュラ買収絡みで工場閉鎖―

化学大手の独ランクセス(ケルン)は蘭アムステルダムのアンケル通りに面した工場を閉鎖すると発表した。採算が合わないためで、来年11月までに操業を停止する。 同工場は潤滑油・難燃剤向け添加剤大手の米ケムチュラの買収に伴い4月

BASF

化学大手の独BASFは10日、ロシアのサンクトペテルブルクで新工場の開所式を行った。同工場は計3本の生産ラインを備えており、コンクリート添加剤と無アルカリ・コンクリート凝結促進剤、トンネル掘削機用潤滑油を生産。主にロシア

昭和電工―独社から取得の事業を部分譲渡―

昭和電工は9月28日、炭素製品大手の独SGLから黒鉛電極事業を取得する取引が関係各国・地域で当局の承認をすべて確保したと発表した。SGLの米国黒鉛電極事業を東海カーボンに譲渡することが承認条件となっている。 昭和電工は昨

バイエル―コベストロへの支配を解消―

製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)は9月29日、同社から法的に分離した樹脂メーカー、コベストロ株6.9%を売却し出資比率を24.6%に引き下げたと発表した。同社はコベストロ株9.4%を同月中旬に売却し、出資比率

BASF―欧州の製紙分散剤拠点を統廃合―

化学大手の独BASFは9月27日、オーストリア東南部のピシェルスドルフにある製紙分散剤工場を英特殊化学大手シントマーの現地子会社に売却することで合意したと発表した。厳しい市場環境を踏まえた措置で、今後は欧州の製紙分散剤生

医療費1位は循環器分野、85歳以上は1人2万ユーロに

連邦統計局が9月29日発表したドイツの2015年の医療費支出は計3,382億ユーロに上った。支出額が最も多い疾患分野は循環器系で、全体の13.7%を占めた。これに精神・行動障害(13.1%)、消化器系(12.3%)、筋骨

メルク

ライフサイエンス大手の独メルクは22日、バイオ医薬品開発の包括支援センター「バイオ・リライアンス」を上海に開設したと発表した。経営資源が乏しい小規模医薬品メーカーの臨床開発を支援していく。アジア太平洋地域の企業を顧客とす

BASF

化学大手の独BASFは25日、特殊アミンの生産施設を南京化学工業団地のプラント内に新設すると発表した。アジア太平洋市場の需要増に対応する考えで、年産能力2万1,000トンの施設を2019年に開設。1,2-プロピレンジアミ

BASF(化学)―表面加工のベンチャーに出資―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は20日、投資子会社BASFベンチャー・キャピタルを通して表面加工技術の新興企業アプライド・ナノ・サーフェシズ・スウェーデン(ANS)に出資すると発表した。出資額と出資比率

バイエルのモンサント買収、欧州委が審査期限延長

欧州委員会は19日、独製薬・化学大手のバイエルが米農業化学大手モンサントを買収する計画について、審査期限を延長すると発表した。バイエルの要請に応じたもので、来年1月8日となっていた期限を同月22日に変更する。 バイエルは

バイエル―ピンポイント農薬散布技術開発でボッシュと協業―

農業化学大手の独バイエル(レバークーゼン)は14日、電子機器大手の独ボッシュと3年間の研究開発協業で合意したと発表した。農薬をピンポイントで雑草にのみ散布する「スマート・スプレーイング」技術を開発する。11月にハノーバー

BASF―ソルベイのポリアミド事業買収―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は19日、ベルギー同業のソルベイからポリアミド事業を譲り受けることで合意したと発表した。一般樹脂よりも耐熱性や強度の高い工業用樹脂(エンジニアリングプラスチック)のポートフ

モルフォシス―悪性リンパ腫治療薬で治験結果良好―

独バイオ医薬品開発モルフォシス(プラネッグ)のジモン・モロナイ社長は『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に、開発中の悪性リンパ腫治療薬「MOR208」の治験結果が良好なことを明らかにした。当局の認可を取得できる可能性が極

バイエル

製薬・化学大手の独バイエルは13日、同社から法的に分離した樹脂メーカー、コベストロ株9.4%を機関投資家に売却し、出資比率を従来の40.9%から31.5%へと引き下げたと発表した。1株当たりの売却額は63.25ユーロで、

家畜用抗生物質の投与量、5年で57%減少

家畜に投与される抗生物質の量がドイツで大幅に減少している。連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)の発表によると、製薬会社ないし医薬品卸から獣医に引き渡された抗生物質の量は昨年742トンとなり、前年比で8%減少。統計を開始し

メルク―がん免疫治療薬開発の独社を買収―

製薬大手の米メルクは6日、独バイオ企業リゴンテック(Rigontec)を買収すると発表した。将来性の高いがん免疫治療薬事業を強化する狙い。買収金額は最大4億6,400万ユーロに達する。 リゴンテックのオーナーに対し前金1

化学・製薬業界売上4四半期連続で拡大、4~6月1.6%増に

独化学工業会(VCI)が7日発表した独化学・製薬業界の4-6月期(第2四半期)の売上高は前期比1.6%増の469億ユーロとなり、4四半期連続で拡大した。国内と国外がともに好調で、クルト・ボック会長は製造業の景気拡大を受け

接着剤業界、今年は売上成長2%以上を見込む

ドイツ接着剤製造業連盟(IVK)はこのほど、独業界の売上高が今年は最低2.0%増加し、約38億ユーロ(国外生産分を含まない)に達するとの見通しを明らかにした。建設業界向けが好調で、全体をけん引するとしている。リスク要因と

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