三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は12日、電気トラックの実用供試をドイツで開始したと発表した。同国西南部のシュトゥットガルト市と物流大手ヘルメスに小型電気トラック「キャンターEセル」合わせて5台を提供。環境性と経済性を1年間にわたって実証していく。
シュトゥットガルト市には4台を提供した。そのうち2台はダンプ仕様で道路・都市景観工事用。残り2台はバン仕様で家財運搬とゴミ収集に用いられる。ヘルメスに提供した車両は都市内配送に使用される。
MFTBCは昨年ポルトガルで、キャンターEセル8台を用いて配送実用供試を行った。ディーゼルトラックと比較して1万キロの走行で最大64%の運用コスト削減を実現しており、MFTBCのマーク・リストセーヤ社長はドイツの供試でも「環境性と経済性に優れた車両であることが証明される」と明言。成功に自信を示した。