フォルクスワーゲン―グループ販売、8月は6.3%増に―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が16日発表した8月のグループ新車販売台数は前年同月比6.3%増の75万9,400台へと拡大した。同社最大の市場である中国が19.7%増の32万3,600台と大きく伸びて全体をけん引。販売総数に占める同国の割合は42.6%に達した。

中国販売が好調だったため、アジア・太平洋も14.9%増の34万7,000台と2ケタ台の伸びを記録した。このほか西欧が8.5%増の21万5,700台、東欧が7.1%増の4万8,900台へと拡大した。

一方、北米は1.1%減の8万4,400台と振るわず、米国は3.8%減の5万4,300台に後退。南米は30.5%減の3万1,500台へと落ち込んだ。

主要ブランドをみると、これまで振るわなかったVWブランド乗用車を含めてすべて増加した。乗用車ではシュコダの伸び率が最も大きく、14.2%増の8万700台を記録。これにポルシェ(6.6%増の1万9,100台)、セアト(5.6%増の2万5,300台)、VWブランド乗用車(4.7%増の45万3,200台)、アウディ(2.9%増の13万2,300台)が続いた。

商用車ではVWブランド商用車が25.3%増の3万5,500台、スカニアが18.7%増の5,100台と2ケタ台の伸びを記録した。MANは0.5%増の6,900台だった。

1~8月のグループ販売台数は666万2,700台で、前年同期を1.8%上回った。中国は9.4%増の247万1,600台で、全体の37.1%を占めた計算。西欧と東欧もそれぞれ2.5%、6.6%伸びた。北米は1.3%減(米国6.4%減)、南米は25.3%減だった。

ブランド別ではVWブランド乗用車(0.2%減)とMAN(0.8%減)を除いてすべて増加した。VWブランド商用車とスカニアがそれぞれ8.2%、8.0%増加。シュコダは5.1%増、アウディは4.9%増、ポルシェは2.5%増、セアトは0.6%増だった。

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