卸売物価の上げ幅2カ月連続で縮小、6月2.5%に

ドイツ連邦統計局が12日発表した6月の卸売物価指数は前年同月比2.5%増となり、2カ月連続で上げ幅が縮小した。石炭・石油製品の上昇率が6.0%から1.3%へと低下したことが反映された格好。卸売物価は昨年10月に上昇へと転じ、2月には前年同月比5.0%増に達したものの、その後は上昇率が鈍化している。

6月の卸売物価を最も強く押し上げたのはこれまでに引き続き鉱石・金属で、前年同月を6.8%上回った。スクラップ・リサイクル材料(+21.0%)、家畜やペットなどの動物(+20.5%)、牛乳・乳製品・卵・食用油脂(+16.0%)、化学製品(+5.7%)も上昇率が大きかった。果物・野菜・じゃがいもは3.0%下落し、4カ月連続で落ち込んだ。

6月の卸売物価指数は前月比では横ばいとなった。スクラップ・リサイクル材料(-2.2%)、鉱石・金属(-1.0%)、化学製品(-1.0%)が低下。果物・野菜・じゃがいも(+3.1%)、牛乳・乳製品・卵・食用油脂(+1.7%)は上昇した。石炭・石油製品は変動がなかった。

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