米ナウト、欧州に進出

米新興企業のナウト(Nauto)がアイルランドの首都ダブリンに欧州拠点ナウト・グローバルを設立した。欧州子会社の社長には、独自動車部品大手ボッシュの出身で、直近ではソフトウエア会社EASI’Rの最高販売責任者(CRO)を務めていたフランク・ブンテ氏が就任した。独業界紙『オートモビルボッヘ』が報じた。ナウトには、トヨタ、BMW、ゼネラルモーターズの自動車大手や、独保険大手のアリアンツが出資している。

ナウトは2015年の設立で、車載カメラやセンサー、全地球測位システム(GPS)などによるデータ収集や分析、機械学習、人工知能などの技術を持つ。例えば、車載カメラで他の自動車や交通参加者のデータを収集し、渋滞や危険な状況などに対応することができる。

ナウトは2016年10月に、トヨタ、BMWを含む自動車大手3社および独保険大手のアリアンツと戦略合意したと発表した。これらの企業はナウトに資本参加するほか、ナウトのクラウドベースのデータ学習プラットフォームを自動運転車両の開発に活用する。

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