現金支払い信仰の根強いドイツで非接触型決済の利用が急速に増えている。コンサルティング大手オリバー・ワイマンが同国の消費者1,500人強を対象に実施したアンケート調査によると、非接触型決済の利用者の割合は1月時点で47%に達し、2017年7月の15%から3倍以上に拡大した。同社のパートナーは「(スマホを利用した非接触型決済である)グーグルペイとアップルペイのサービス開始とともに(消費者の)支払い方法が大きく変化してきた」と語った。
スマホ決済の利用者は25%に上った。18~29歳の若年層では38%と高い。
これに反比例する形で現金決済は減少しており、小売売上に占める割合は17年7月の53%から48%未満へと低下した。少額であってもカードで支払う消費者が増えているという。
同社は非接触決済を一段と普及させるためには◇手軽さや時間の節約といったメリットを明確化する◇利用できる小売店を増やす◇利用者にボーナスポイントなどを提供する――などが必要だとしている。