機械業界第1四半期輸出2.1%増加、米国向けは2ケタ増に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が21日発表した同国の第1四半期(1~3月)の機械輸出高は前年同期比2.1%増の438億ユーロへと拡大した。最大の輸出先国である米国向けが10.4%伸びて全体を強く押し上げた格好。中国向けは0.4%増と小幅な伸びにとどまった。VDMAのチーフエコノミストは「米国の通商行為が(機械メーカーの)顧客企業にもたらした懸念は見まごうことなき痕跡を残している」と述べ、同国発の通商摩擦が独機械業界に悪影響を及ぼしていることを強調した。

全体の48.7%を占める欧州連合(EU)加盟国向けの輸出は3.9%増えた。増加幅が特に大きかったのはギリシャ(41.9%増)、ポルトガル(13.9%増)、ハンガリー(11.9%増)、スウェーデン(10.4%増)向けで、2ケタ台の伸び率を記録。フランス(9.6%増)、スペイン(8.5%増)も好調だった。

ロシア向けは13%減少した。経済制裁が響いた格好。景気後退と通貨リラ安に苦しむトルコ向けも9.6%落ち込んだ。

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