ドイツの消費者は自動車を購入する際、車両の接続性(コネクティビティ)/デジタル化を重要視している。独情報通信業界連盟(Bitkom)はこのほど、18歳以上のドイツの消費者を対象に自動運転車とコネクテッドカーに関するアンケート調査を実施、フランクフルトモーターショー(IAA)を前にその結果を発表した。独業界紙『オートモビルボッヘ』(電子版、9月5日付)が報じた。それによると、自動車を購入する際の基準として、「インフォテイメントシステムの標準装備」と回答した人は93%に達した。続いて「燃費」(91%)、「快適性」(88%)と「駆動装置の種類」(84%)、「先端運転支援システムの搭載」(80%)、「デザイン」(79%)となった。また、62%が、「スマートフォンとの接続性」と「ブランド」と答えた。Bitkomのアッヒム・ベルク会長は、「数年前までは、購入する際の重要な基準のひとつはブランドだったが、最近は車両のコネクティビティおよびそのサービスを重視している」と語った。
「自動運転技術の分野を牽引するのはどのメーカーか?」との質問に対しては、34%が「テスラなどの新興自動車メーカー」と答えた。続いて「VWやBMW、ダイムラーなどのドイツのメーカー」(25%)、「グーグル、アップル、ウーバーなどのIT・インターネット関連企業」(22%)だった。一方、「フォードやトヨタなどの国外自動車メーカー」は16%にとどまった。また、「自動運転車の登録台数が従来型自動車を上回る時期は20年後」と答えた人は60%に上った。「25年以上経っても人間が運転する自動車が市場の大半を占める」と答えた人は13%だった。ベルク会長は、「今後、ドイツが世界の自動運転車市場でトップの地位を確保するためには、最適なデジタルインフラを構築する必要がある」との見解を示した。