ボーダフォン、エジプト事業をサウジ企業に売却

携帯電話サービス大手の英ボーダフォンは1月29日、エジプト事業をサウジアラビア通信最大手のサウジ・テレコムに売却することで基本合意したと発表した。現地子会社ボーダフォン・エジプトの株式55％を23億9,000万ドルで譲渡する。

ボーダフォン・エジプトはエジプト最大の携帯電話サービス会社。40％のシェアを握り、加入契約者は4,400万人に上る。ボーダフォンのほか、同国の国営通信会社テレコム・エジプトが45％を出資している。

ボーダフォンは債務を圧縮し、欧州とサハラ以南のアフリカ地域での事業に経営資源を集中するため、エジプト事業からの撤退を決めた。6月までの取引完了を予定している。

サウジ・テレコムはエジプトでボーダフォンのブランド名を使用し、サービスを展開する。