トルコの国産EVプロジェクト、5月に工場着工へ

トルコ初の電動(EV)国民車を生産する工場が、5月にも着工する予定だ。プロジェクト推進を目的に国内5社などが設立したトルコ自動車合弁会社(TOGG)のカラカシュCEO(最高経営責任者)が1月28日に明らかにしたところによると、2022年に量産体制に移行する。年産規模は17万5,000台となる見通しだ。

工場の立地はトルコ北西部ブルサ県のゲムリク。基幹モデル「C-SUV」は、スペインのバルセロナで開かれる携帯関連見本市「モバイル・ワールドコングレス」で展示する。国産EVの生産にともない、トルコ全国で充電インフラが整備されるという。

TOGGは2022年には資本ベースでトルコ最大の自動車メーカーとなる見通し。13年間で総額220億リラ(27億ドル)の投資が計画されている。

カラカシュCEOは「2030年にはエンジン車の市場シェアが50%を切り、EVが50%を超えることになる」と需要拡大に自信を示した。政府は35年までに3万台の調達を予定している。

TOGGは18年6月に財閥系複合企業のアナドルグループ、キョク・ホールディング、ゾルル・ホールディング、移動通信最大手トゥルクセル、トルコ・カタール系のバス・商用車大手BMC、トルコ商工会議所連合会(TOBB)の資本参加で設立された。

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