ドイツ連邦統計局が4月30日発表した3月の独空港利用者数は約710万人となり、前年同月比で62.9%減少した。新型コロナウイルスの感染拡大が反映された格好。特に3月時点で感染が深刻だった中国、韓国、イタリア、イランとの間を行き来する人が大幅に減った。
離陸便の乗客は国内線も含めて320万人となり、66.1%後退した。イラン向けが87.8%、イタリア向けが86.3%、中国(香港を含む)向けが82.2%、韓国向けが76.7%少なくなった。
到着便の乗客は390万人で、59.6%減少した。中国からが92.9%縮小。韓国(88.4%減)、イタリア(84.7%減)、イラン(77.2%減)も大幅に落ち込んだ。
3月の航空貨物取扱量は39万2,000トンとなり、前年同月を11%下回った。旅客機による輸送が38.2%減の6万8,000トンと大きく後退。貨物機は同1.9%減の32万4,000トンと減少幅が小さかった。フライト件数は旅客機が48.7%減の8万1,000件、貨物機が3.4%増の1万1,000件だった。